近年、ドバイで法人を設立し、銀行口座を開設した日本人の間で、「突然、銀行口座が凍結された」という声が急増しています。表面的には順調に見えていた口座が、ある日を境に突然使用停止となり、資金が引き出せなくなる。理由を尋ねても銀行側から明確な回答は得られず、現地でのビジネス活動が完全に止まってしまう――。こうした事例は、特定の個人だけの話ではなくなっています。
実際、2023年〜2024年にかけてAML(アンチ・マネーロンダリング)規制の強化が進んだことにより、ドバイの銀行はこれまで以上に厳格な運用基準を設けるようになりました。その影響を最も強く受けているのが、「設立時に適切な手続きがなされていない法人」や、「口座開設時の条件が曖昧なまま放置された事業体」です。
こうしたリスクを未然に防ぐために、重要なのは“最初のステップ”、つまりどこを通じて法人を設立し、銀行口座を開設するかという選択です。
この記事では、ドバイで口座凍結が起きる原因とその背景を明らかにし、確実に安全な設立・口座開設を行う方法を解説していきます。
「ドバイ進出は順調だったのに、まさかの資金凍結で立ち行かなくなった」
そんな未来を回避するために、ぜひ最後までご覧ください。
ドバイで銀行口座が凍結される主な5つの理由
「ドバイで法人設立して口座も作ったのに、なぜ凍結されるのか?」
これは口座凍結の被害に遭った多くの人が抱く疑問です。しかし、実際には“凍結されるべくしてされている”ケースがほとんどです。
ここでは、特に多く見られる凍結理由を5つに絞って、具体的に解説します。
①AML(アンチ・マネーロンダリング)規制への不適合
2023年以降、ドバイの銀行はAML(Anti-Money Laundering:マネーロンダリング防止)規制の強化に対応すべく、顧客審査と取引の透明性を厳格にチェックしています。
特に次のような点がチェックされます。
- 法人の実体があるか(実在の業務をしているか)
- オーナーシップ構造が明確か(株主や資金源が不透明だとNG)
- 取引内容と登録業種が一致しているか
これらに矛盾があると、銀行側の判断で即座に凍結される可能性があります。
②口座開設後に放置している
多くの日本人がやってしまうのが、「とりあえず口座を作ったものの、入出金を全くしていない」という状態です。
ドバイでは、一定期間利用実績のない口座は「休眠口座」と見なされ、凍結の対象になることがあります。
また、定期的なアップデート書類の提出を怠ると、それだけでアラートが出されることも。
③不自然な入出金や取引の偏り
例えば、以下のような動きは凍結のトリガーになり得ます。
- 口座開設直後に高額な送金が行われる
- 常に海外からの送金ばかり(収益の正当性が疑われる)
- 業種と取引内容が著しく乖離している
こうした“怪しい動き”がシステムで検知されると、人為的な審査なしで自動的に凍結が発動される場合があります。
④本人確認書類やビジネスライセンスの不備
多くの銀行では、口座開設時だけでなく、定期的に「本人確認(KYC)書類」や「法人ライセンス更新書類」の再提出を求めてきます。
これに応じなかった、あるいは提出が遅れたことで、口座の信頼性が失われて凍結につながるという事例も増えています。
⑤非正規の業者を通じて設立・開設した
最もリスクが高いのが、「ライセンスを持たない業者」「設立から口座開設まで全部丸投げで安く済ませられる」と謳う業者を利用したケースです。
- 本人に無断で別名義のライセンスが使われていた
- 提出書類に虚偽があった
- 設立実体のない法人で銀行に登録されていた
こうした事実が発覚した場合、即時凍結+再開設もできないブラックリスト入りの可能性があります。
MDSを通じて法人設立・口座開設する5つのメリット
口座凍結や不正業者によるトラブルを回避するには、信頼できる設立パートナーの選定がすべてと言っても過言ではありません。その中でも、筆者自身の体験を踏まえて、心からおすすめできるのがMDS(MDS Fund)です。
では、なぜMDSを通じて法人設立・口座開設を行うべきなのか。ここでは、その代表的な5つのメリットを解説します。
①ドバイ政府公認ライセンスを公式公開
MDSは、ドバイ政府から認可を受けた正式なライセンスを保有しており、その情報を公式サイト上で明確に公開しています。
この“透明性”こそが、信頼の最大の証。多くの業者が曖昧にしている部分を、MDSはあえて積極的に開示しています。
②料金体系が明朗で追加請求がない
一般的な設立エージェントでは、「設立費用○○万円」と記載しつつも、後から以下のような費用を別途請求されることが珍しくありません。
- VISA取得費用
- ライセンス更新手数料
- 銀行口座開設サポート費用
- 税務登録や監査代行費
しかし、MDSはこれらをすべて込みでパッケージ化しており、事前に「総額いくら」で完了するのかがはっきり提示されます。
実際に私も、後からの追加請求は一切なく、想定通りの予算で法人と口座をスムーズに開設できました。
③7カ国・200名以上の専門家がバックアップ
MDSは単なる設立代行業者ではなく、国際的な事業グループ(MDSグループ)として7カ国でビジネスを展開しています。
- 日本・シンガポール・香港・ドバイ・アメリカ・マレーシアなどに拠点
- 現地に精通した専門スタッフが200名以上在籍
- 設立後も多言語で対応可能なカスタマーサポート
このグローバル体制があるからこそ、設立後の運用・口座管理・税務・会計・不動産手配までを一括して任せられるのです。
④日本人スタッフによるサポートが丁寧
「海外での手続きは英語が不安…」という人も多いでしょう。MDSでは、日本語が堪能なコンサルタントが多数在籍しており、日本人の感覚で丁寧に対応してくれます。
- 契約前に無料のZoom相談が可能
- LINEやメールでの定期フォローアップ
- 必要書類や提出手順を完全ナビゲート
特にドバイのような独特の商習慣があるエリアでは、「通訳」以上の存在が頼りになります。
⑤設立後の“実務”も支援してくれる
MDSのもう一つの強みは、設立後に事業を「動かす」ための支援が手厚いこと。
- 銀行からのKYC依頼への対応
- 会計・監査・VAT登録などのアウトソーシング対応
- 現地不動産の契約代行(オフィス・居住用)
- 投資家向けビザ取得・家族VISAのサポート
単なる口座開設にとどまらず、“ドバイで事業を継続していく”ための土台を整えてくれる。だからこそ、MDSは設立後の顧客リピート率が非常に高いのです。
違法業者に注意|口座凍結・設立トラブルの実例と見抜き方
ドバイでの法人設立や銀行口座開設を検討する際、最大の落とし穴となるのが「違法業者」の存在です。特にここ数年は、日本人向けに安価で設立を請け負うエージェントが乱立しており、その中にはドバイ政府の認可を得ていない“非合法業者”も含まれています。
その結果、設立後に口座が凍結されたり、法人が税務登録されていなかったりといった深刻なトラブルが相次いで報告されています。
ここでは、違法業者に関わったことで発生した実例と、見抜くためのチェックポイントを紹介します。
実例1|提出書類が虚偽→銀行口座が即凍結
ある利用者は、「英語が不安だからすべて丸投げできる」とうたうエージェントに依頼。しかし後にわかったのは、提出された法人情報に一部虚偽が含まれていたということ。
その結果、口座開設後わずか2週間で凍結。銀行からの通達では、「法人の事業内容が実態と一致していない」「提出された資料が改ざんの疑い」との指摘がありました。
実例2|ライセンスなしの設立で、税務登録されていなかった
別のケースでは、確かに法人登記は完了していたものの、法人に必要なTRN(Tax Registration Number)が発行されておらず、税務上「幽霊会社」として扱われていました。
結果として、現地での契約や不動産契約がすべて拒否され、法人そのものが機能しない事態に。
実例3|設立した法人が他人名義だった
悪質な例では、「法人名義が自分ではなく第三者のもので登記されていた」という衝撃の事実もあります。
この場合、資産はすべてその第三者の管理下となり、実質的に“名義貸し”をされた状態です。
当然、再登記や訂正は不可能に近く、結果的に再度設立費用を支払ってやり直すしかなかったといいます。
違法業者を見抜くチェックポイント
では、こうした業者を避けるには、何に気をつければよいのでしょうか。以下のチェックポイントを参考にしてください。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
✅ 公認ライセンス番号の提示 | サイト上にライセンス登録番号を明記しているか? ドバイ政府DMCCなどの認可があるか? |
✅ 会社情報の透明性 | 代表者名、法人名、登記所在地がはっきりしているか? |
✅ 料金体系の明瞭さ | 「VISA費用別」「銀行開設費用は別途」と記載されていないか? |
✅ 契約書の有無 | 契約内容が書面で交付されるか?「LINEだけで完結」などは要注意 |
✅ 顧客の実名口コミ | Web・SNS上に具体的な成功事例や体験談があるか? 匿名ばかりの声は警戒を |
「安いから」といって飛びつくと、結果的に2倍・3倍の費用と時間を失うことになります。
最初の選択こそが、ドバイ法人運営の命運を分けると肝に銘じてください。
まとめ|口座凍結のリスクを防ぐには、最初の“設立先選び”がすべて
ドバイでの法人設立は、税制の優遇や国際ビジネスの拠点としてのメリットが豊富で、多くの日本人が注目しています。しかしその一方で、「口座が突然凍結される」「書類の不備で事業が止まる」といった深刻なトラブルも増えています。
この記事で紹介してきたように、銀行口座が凍結される理由の多くは、設立時に“信頼性の低い業者”を通していたことに起因します。
つまり、あなたのビジネスがその後どれだけ優れていても、「最初の選択」が間違っていれば、すべてが水の泡になりかねないのです。
ドバイでの事業展開は、正しい知識と信頼できるパートナーさえあれば、想像以上にスムーズに、かつ大きなリターンをもたらしてくれる環境です。
だからこそ、焦らず、着実に、「ライセンスを持つ正規エージェントを選ぶ」ことから始めましょう。
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